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2016年11月6日日曜日

日本お化け屋敷サミット 2016

お化け屋敷ファンの、お化け屋敷ファンによる、お化け屋敷ファンのためのイベント「日本お化け屋敷サミット2016https://maverick.goat.me/3roRAXoJ)」へ行ってきました。


イベント内容に沿って概要を。

五味弘文プロデュースお化け屋敷の歩き方」 ばしけん(絶叫マガジンGyaaa!!!主宰)
五味さんのお化け屋敷は部屋ごとの演出台本があり、それぞれの部屋に入ったお客さんの心の動きを全て事前に設定している。また、お客さんが自分はどの立ち位置でそのお化け屋敷を進むのかを、最初に提示してあげている。

ホラーメイクアップ・デモンストレーション」 村上渚(呪いのビー玉プロデューサー)
イベントのメイク体験などの際に、多くの人をさばくための高速ホラーメイク。約5分で顔色が悪く血のりをつけたお化けが完成する。

海外進出エピソード 〜東京恐怖學園〜」 齊藤ゾンビ(台場怪奇学校プロデューサー)
台湾では元々お化け屋敷文化はなかったが、8時間待ちの大盛況になり、パチモノが出るまでに。台湾はJホラーブームということもあり、恐怖を感じるポイントは日本人に近い。ただ、お化けが脅かす場所が日本人は物陰から出てくるというイメージに対し、台湾人は共通して上から出てくるものだと思っているらしい。また、過去の中国進出の際の話もしていて、中国人が恐怖を感じるスポットは病院が多く、学校に対しては恐怖を感じないそう。一人っ子政策によって病院は堕ろすところなどネガティブなイメージが強いためと考察。

お化け屋敷電車とホラ活」 寺井広樹(怪談蒐集家)
ホラー活動=ホラ活、ホラー好き女子=ホラ女、無理やり他人に恐怖体験をさせる「ホラハラ」など。

ホラーゲームの魅力と現実世界への再現」 岩名謙太(シカバネプロデューサー)
お化け屋敷の中でお客さんが一番言うセリフは「ごめんなさい」。お化け屋敷好きはあまりお化け屋敷で驚かないが、お化け的には怖がってくれた方が嬉しいので、より楽しみたいのであれば怖がった方がいい。

脱出系、宿泊系お化け屋敷について」 オバケン(オバケンプロデューサー)
仕込みのお客さんがいて、その人がゾンビになる演出があり、その人を撃ち殺さなくてはいけない演出がある。これはよく映画にもある演出で、人間の心の動きがリアルに出る。過去仕込みの女の子に一目惚れした人が泣きながら撃ち殺すというドラマがあったそう。

あとは学生さんによるライトニングトークも。
お化け屋敷とは何か~仮設型お化け屋敷の視点から~BIGOBA(旧・京都お化け屋敷大作戦)
美大生のお化け屋敷MAUおばけ鴫田佳蓮谷口敦紀(武蔵野美術大学)

発表が終わると、シカバネプロデューサー岩名謙太さんによる、ホラーコンテンツが始まりました。



事前告知がなかったから、良いサプライズ!会場にお化けがいて、そのお化けをみんなで作る藁人形によって成仏させるというもの。藁人形を作るなんて機会今までも、きっとこれからもないからかなり貴重な体験だった。



そして、今回のお化け役であるシカバネのお母さんは本当に演技力が高い。このホラーコンテンツでサミットの満足度が一気に上がった感じある。

お化け屋敷の井戸端会議
駆け足だったけど、「触覚や嗅覚のあるお化け屋敷はあるのか」の質問とかが。ちなみに USJのトラウマはどっちもありますね。

お化け屋敷グッズプレゼント大会
まさかの当たり。タオルいただきました!やったね!



主催のばしけんさんも振り返っていたけど、やっぱりプロデュース力と進行力が物足りなかったかなー。お化け屋敷関係者を一堂に集めるっていう目的は達成できていたけど、それで終わっちゃった感じが否めない。次に、未来に繋げていけるようなイベントの方が良かったなーと。

今回来ていたお客さんたちを見ていたら、多分普段楽しんでいる、大好きなお化け屋敷の舞台裏を知りたかったんだと思う。お化け屋敷って完成されたアウトプットだから、そのアウトプットに至るまでの工程はかなり興味があるはず。例えば、企画構想、ストーリーやキャラクター決定、装飾制作、終了後まで。お化け屋敷の工程はそれぞれのお化け屋敷プロデューサーによってかなり違うと思うから、それを共通のテーマにするとか。

あとはそのお化け屋敷ならではの、そのお化け屋敷でしか話せないテーマって絶対あるはずだから、それを設定してあげるとか。今回は多分テーマはそれぞれにお任せって感じだったと思うけど、やっぱりテーマはある程度握ってあげたほうがよかった気がする。

そう考えると、台場怪奇学校プロデューサーの齊藤ゾンビさんの海外進出エピソードはかなり興味深かった。日本と海外のホラー観の違いとか、日本でも海外でもお化け屋敷をプロデュースしている彼でしか感じ取れないことだったと思うから。

全体的にいいネタはあったのに、広げきれてなかったのが残念だったなー。

と、ここまで好き勝手書いておいてなんだけど、企画したのも、実行したのも、何よりあれほどまでに関係者を集めたっていうのも、ばしけんさんの頑張りと人徳あってこそだったと思うので、引き続き頑張ってほしいと思っています!(終わったあとにあーだこーだ言うのは誰でも出来る)


このイベントの理想の形は、お化け屋敷プロデューサーは自分のお化け屋敷のファンを増やすこと、ファンは推しプロデューサーを見つけること、そしてお化け屋敷好きがコミュニケーションを取れる場所作りだと思うので、次回期待するぞい!



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