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2016年9月4日日曜日

東京・ラクーア(後楽園):赤ん坊地獄


大好きな大好きなお化け屋敷プロデューサー・五味弘文さんのお化け屋敷。

お化け屋敷ってエンタメなんだ!芸術なんだ!って思ったのは、五味さんのお化け屋敷から。

今回の「赤ん坊地獄」も、最高でした!

ストーリーは以下の通り。


今から20年前、霊界の男と人間の女が結ばれて一人の子供が生まれました。けれど、女はその生活に馴染むことができず霊界を去ります。
思い出されるのは霊界に残してきた我が子のことです。そこで、勇気ある人々に頼み、赤ん坊を取り戻してきてもらいました。
唱子と名づけられたその子は、20歳になった年に結婚して、一人の子供を設けます。
しかし、唱子が口ずさんだ子守唄をきっかけに、霊界にその居場所を知られてしまいます。産女の霊が唱子のもとに現れると、赤ん坊を霊界へとさらっていってしまいました。
唱子は、すぐにその後を追おうとしましたが、霊界に足を踏み入れたら二度と帰っては来られません。そこで、20年前と同じように、勇気ある人々の力を借りて、赤ん坊を取り返してもらうことにしました。
あの悪夢が、再び蘇って来たのです。
どうか、様々な霊が襲いかかってくる霊界をくぐり抜け、赤ん坊を唱子のもとまで届けて下さい。

20年前のお化け屋敷の続きなんだけど、20年前を知らないわたしでも楽しめました。

時間帯で「絶叫篇」「超・絶叫篇」と分かれているんだけど、
もちろん「超・絶叫篇」に行ったよ!

まずは、ストーリーを聞いてからスタート。
序盤で赤ちゃんを産女の霊から取り返してからは、赤ちゃんを抱いての移動になります。

この赤ちゃんが、不気味なんだけど、ちょっとかわいい気がしてくる絶妙な作り。
しかも、場面によってなのかタイミングなのか、泣いたり笑ったりするの。
これは本当にすごい。助けてあげる対象の赤ちゃん(霊じゃない)さえ、怖いオブジェクトになるんだよ。

あとは、さすが五味さんって感じの感動ポイントが3つあって。

1つ目が、風車と日本人形がたくさん飾られている場面。
ゾッとしたけど、美しかった。
暗闇に赤い風車と着物を着た日本人形、すごい良かった。

2つ目が、恐怖を煽る動きをしながら近づいてくる女の霊。
五味さんのお化け屋敷は、動きがいつも斬新で、本当に驚かされる。

3つ目は、人間か人形かわからないところ。
人形は割と人形だなって分かるんだけど、人間もメイクを人形に寄せているせいで、
一瞬見ただけだとあれ、人形かなって安堵してしまうんだよね。

作るたびに新たな恐怖を作り出していくクリエイティビティは、本当にすごいな。

あとは、特定の建物とかじゃなくて、
空想の世界である、霊界を舞台にしているのも良かったなあ。
五味さんの想像した世界から、頭の中がすこしだけ見えた気がして。

やっぱり五味さんのお化け屋敷は、芸術作品です。



お化け屋敷レーダーチャート
ストーリー:★★★☆☆
演出:★★★★★
エンタメ:★★★★☆
芸術性:★★★★★
再訪可能性:★★★☆☆

お化け屋敷プロフィール
名前:赤ん坊地獄
住所:東京都文京区後楽1-3-61
開催期間:2016年7月15日~9月25日
営業時間:【絶叫篇】10:00~16:00 【超・絶叫篇】17:00~22:00
定休日:なし
最寄り駅:水道橋駅、後楽園駅、春日駅
入場料:1,030円(【絶叫篇】【超・絶叫篇】共通)
※【絶叫篇】はワンデーパスポート・ライド5・ 乗り物1回券をお持ちの方は420円で入場可
※【超・ 絶叫篇】はワンデーパスポート・ナイト割引パスポート・ライド5・ 乗り物1 回券での入場不可
公式HP:http://akanbozigoku.com/

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