2016年10月31日月曜日
東京・池袋:呪いの水櫛
池袋のサンシャイン水族館でやっているお化け屋敷。
いつもはかわいい魚や動物たちでいっぱいの水族館が、夜間だけ特別に五味弘文さんプロデュースのお化け屋敷になるというもの。
ホラー水族館ということでかなり注目され、連日超満員だったようです。
ストーリーは、以下の通り。
「浦」とは深い入り江のことで、
潮が流れ集まるところです。
そのため、浦には様々なものが流れてきます。
けれど、そこに集まるのは"もの"だけではありません。
そこには、人の"心"も集まってきます。
「うらさびしい」という言葉があります。
この「うら」とは、「浦」のことです。
「浦」には、「深い入り江」のほかに、
「心」という言葉もあるのです。
浦は、人の心が集まってきてしまう
場所でもあったのです。
その浦には、誰も近づこうとはしませんでした。
そこには、女の霊が現れると噂されていたからです。
それは、しず子という女の霊です。
しず子は、恋人からもらった大切な櫛を海に落とし、
それを追いかけて亡くなってしまいました。
そのしず子が、櫛を求めて海の中を
彷徨っているというのです。
けれど、
それは、遠い浦だけにとどまる話では
なかったのです……。
いわゆる一般的なお化け屋敷ではなくて、すでにある水族館というフォーマットに、お化け屋敷の要素を乗せていくというものでした。
基本は、サウンドホラー。櫛のイラストを辿りながら、しず子のストーリーを聞いていきます。少し無理やり感もあるものの、その場にいる生き物たちも登場するので、没入はしやすかったかも。特性上、他のお化け屋敷よりもストーリーも作り上げていたしね。
はじめはただの暗い水族館なのですが、中盤くらいから水槽のなかにしず子がいたり、しず子に殺された人たちがいたり。いつも通り泳ぐ魚たちとしず子のコントラストは水族館でしか出来ないであろう芸術だったし、すべての人形の表情が恐怖だったり、悲しみだったりとなんとも言えない表情で、これまた芸術だったなあ。ちゃんと濡れている様子まで再現されていたしね。
仕掛けはシンプルなものが多かったけれど、普段の場所に、お化け屋敷の要素をプラスするという意味では成功だったんじゃないかな。通常営業が18時までで、そこからおそらく夜間特別営業開始前の30分間が準備時間。そう考えると、よくやってたなーと。一ヶ月で終わっちゃうのがもったいない!
お化け屋敷レーダーチャート
ストーリー:★★★★☆
演出:★★★☆☆
エンタメ:★★★★☆
芸術性:★★★★★
再訪可能性:★★☆☆☆
お化け屋敷プロフィール
名前:呪いの水櫛
住所:東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル屋上 サンシャイン水族館 屋上
開催期間:2016年10月1日~10月31日
営業時間:18時30分~21時
※金・土・祝前日は21時30分まで
※最終入場は終了1時間前
定休日:詳細はUSJ公式サイトにて
最寄り駅:東池袋、池袋
入場料:大人 2000円、学生 1400円、こども 1000円、幼児(4才以上)700円、シニア 1700円、特別ペア料金(大人・シニア対象)3200円
公式HP:http://www.sunshinecity.co.jp/campaign/cp/horror-aqua/
2016年10月25日火曜日
大阪・USJ:トラウマ2~最恐実験病棟~
USJのホラー・メイズはそれぞれにホラーレベルが設定されていますが、その中で最も高いLv.10に設定されていて、R-15で、体験には誓約書の提出が必要とされているまさにUSJが誇る最恐のアトラクションが、この「トラウマ2~最恐実験病棟~」。
ストーリーは公開されていないけれど、治験に協力することになるというもの。
ネタバレは厳禁なので、書けそうなところだけ。
病棟をモチーフとされている建物は、入った瞬間から異質な雰囲気がすごい。誰もいない無機質な空間で、不安感をかなり煽られます。
エレベーターで受付に向かい、1人ずつ中に。去年の「トラウマ~最恐実験病棟~」は数人のグループでしたが、今年はなんと1人ずつの体験。友達同士でいたら恐怖も少しは紛れるかな、なんていう少しの希望を打ち砕く仕様です。
中に入ると病院スタッフに機械的に個室に通され、手足と胸元を拘束されヘッドマウントディスプレイとヘッドフォンを着けスタート。
視覚聴覚を完全に封印され、身動きも取れないのでされるがままです。
ひとつだけ救いがあるとしたら、「デッドマン・スイッチ」。この「デッドマン・スイッチ」のボタンを押したまま持たされるんだけど、極限に陥るか失神してボタンから5秒以上指が離れるとアトラクションが自動停止するらしい。絶対に停止させたくなかったから、ぎゅっと握っていたら指が痛くなった…。
感想は、怖いよりグロいというのと、VRとリアルの複合体験はめずらしくてよかった、という2つだけお知らせしておきます。
お化け屋敷レーダーチャート
ストーリー:★★☆☆☆
演出:★★★★☆
エンタメ:★★★★★
芸術性:★★☆☆☆
再訪可能性:★☆☆☆☆
お化け屋敷プロフィール
名前:トラウマ2~最恐実験病棟~
住所:大阪府大阪市此花区桜島2-1-33
開催期間:2016年9月10日~11月6日
営業時間:詳細はUSJ公式サイトにて
定休日:詳細はUSJ公式サイトにて
最寄り駅:ユニバーサルシティ駅
入場料:USJ入園料+別途2500円
公式HP:http://www.usj.co.jp/halloween2016/HHN/maze/
2016年10月24日月曜日
東京・方南町:オバケン シーズン4「迷図」 黄色の夢
迷図、終わっちゃいましたね。
ラストステージである黒い夢まで挑戦したかったので、とても残念です…。でも、次回は不動産賃貸業をテーマとした?お化け屋敷を計画中とのことなので、次回こそは全クリしたいなあ。
クリア済みの「赤い夢」と「青い夢」のレビューはこちらに。
東京・方南町:オバケン シーズン4「迷図」 赤い夢
http://obakeyashikiblog.blogspot.jp/2016/08/blog-post.html
東京・方南町:オバケン シーズン4「迷図」 青い夢
http://obakeyashikiblog.blogspot.jp/2016/08/blog-post_13.html
まずは、ストーリーの紹介です。
「迷図」ストーリー
「…痛っ。」
最近、酷い頭痛に悩まされる。
今まで経験した事の無い様な、例え様の無い痛み。
そして、丁度同じ時期からあなたは変な夢を見る様になった。
無限に続く通路、軋むドアの音…。
数々の病院で診察を受けるも原因は不明。
あなたあは治療を諦めようとしていた。
ある日、あなたはインターネットで偶然「心霊療法」と
書かれた謎の病院を見つける。
「…ここなら治してもらえるかもしれない。」
あなたは受診の決意をした。
「黄色の夢」のミッションは、「迷路内のロウソクを全て吹き消しミッション部屋へ進め」。
「黄色の夢」は「赤い夢」や「青い夢」よりもミッションが複雑化されていて、通常の脱出にプラスしてミッション部屋でのミッションもクリアしなくてはならなくなります。
そして、さらに「黄色の夢」はいつものスタートではなく、参加者に手錠がかけられてのスタート。その中の1人だけ外れる手錠になっていて、その手錠を外して他の人の手錠の鍵を見つけて持ち帰ることからはじまります。カギはすぐに見つかるところにあるので、これは簡単。
その後、迷路内にあるロウソクを全て吹き消すミッションへ。これも、ある程度迷路内の勝手がある程度分かっている人なら割と簡単なミッションでした。
問題はここから。なんと、最後のロウソクを吹き消した瞬間から、ナイフを持った男が追いかけてくるので、その男から逃げながら次のミッション部屋を探すことになります。
ナイフで刺されたらそこでミッション失敗に終わるということで、真剣な鬼ごっこになりました。迷路内、常に逃げられる導線を確保しながらミッション部屋を探すのがかなり難しい!個人的には全ミッション中、一番苦手だったかも。
そしてようやく見つけたミッション部屋には、突然のUFOキャッチャーが。最後のミッションである、UFOキャッチャーの中のカプセルに入った問題の謎解きがスタートです。
回数無制限&ゲーセンのUFOキャッチャーよりアームが強く設定されているので、カプセルを掴めさえすれば大丈夫。ただ、カプセルが結構大きいから上手く入らなかったり、ツルツル滑ったりしてどうにもとれない位置に来ることも。そうしたら、「リセット!」と大きな声を出せばスタッフの方が来て、配置を直してくれました。結局何回リセットしただろうか…。
カプセルの中の問題は割と簡単。「意味がわかると怖い話」とか都市伝説系の話が好きな人は特に簡単かもしれません。
おかげで、割と時間を残してのクリアでした。
実はミッション中、ナイフの男にドンドンと部屋のドアを叩かれていたりしたんだけど、UFOキャッチャーに真剣になってしまったせいで、最後恐怖感&緊張感がゼロになってしまった…。むしろ盛り上がってしまい、笑いまくっていました…。迷図で一番楽しかったけど、それでよかったのか…。
お化け屋敷レーダーチャート
ストーリー:★★☆☆☆
演出:★★☆☆☆
エンタメ:★★★★☆
芸術性:★☆☆☆☆
再訪可能性:★★★★★
お化け屋敷プロフィール
名前:オバケン
住所:東京都中野区南台5-23-17
営業時間:平日15:00~21:00、土日祝11:00~21:00
定休日:月曜日
最寄り駅:方南町
入場料:
初診 大人1,700円、子ども1,100円
再診 大人1,400円、子ども800円
※どれか一つでもクリアしている場合は更に-100円割引きとなります。
公式HP:http://obakensan.com/
2016年10月3日月曜日
東京・阿佐ヶ谷:シカバネ~恐怖のかくれんぼ~
阿佐ヶ谷にある「シカバネ~恐怖のかくれんぼ~」に行ってきました!
このおばけ屋敷を作ったのは、前に紹介したことのある方南町のお化け屋敷の制作者「オバケン」の弟子。オバケンもそうだったのですが、歩くだけの受動的お化け屋敷ではなく、ミッションを与えられてそれをクリアしていく能動的なお化け屋敷です。
この「シカバネ~恐怖のかくれんぼ~」は、制作者がゲーム「SIREN」にインスパイアされて制作されたもので、まさにゲームの中に入ったような新しい体験をすることが出来ました。
個人的には師匠(オバケン)超えだと思います!
ストーリーは以下の通り。
目を覚ますと見覚えの無い空間。異様な雰囲気が漂う密室に閉じ込められたあなた。
戸惑っているあなたの元に"それ"はやってくる。人間の姿をし、言葉を話す"それ"
"それ"は日常生活を送っているようだ。まるで普通の人間のように。
確かなことは1つだけ"それ"は人間の皮を被った異形の化け物だという事。
あなたは"それ"に見つからず 異世界から抜け出す事が出来るのか?
「シカバネ~恐怖のかくれんぼ~」、なんと50分間の貸し切りです。1組1組、1人1人にこれだけ向き合うのってほんとすごい。狭いスペース(民家の設定)に自分たちとお化けだけの空間。異質です。
目隠しをされた状態で、スタッフの人に中に誘導してもらうところからスタート。中がどうなっているのか分からないままの、リアルサウンドホラーから物語がはじまります。耳元で囁かれ、「みっちゃん」と間違えられて頭を撫でられ、サウンドホラーの概念が崩壊します。(サウンドホラーの概念=音声だけで、身は安全)
音を立てるとすぐに見つかる"それ"=シカバネに見つからないように家具の中に上手く隠れながら、部屋の中から様々なアイテムやヒントを見つけ出し、それらを上手く使いながら物語を進めていきます。
常にシカバネが部屋の中を歩いている状態で、音を立てると「誰?」「見つけたーーー!」と絶叫される緊張感のなかで動き謎解きをするのってかなりハードルが高い。
なかなか上手い動き方が出来ない要領の悪さと、ひらめき力の無さのせいで、クリアまでに5回も"おかわり"することになりました。ちなみにこの記録は、過去最高(最低)とのこと。もう最後のほう、シカバネのほうが我々より有能なんじゃないかと話していたよ…。えっと、1回50分なので、つまり合計すると何時間シカバネと共に過ごしたことになるんだ…。
ちなみに"おかわり"といっても毎回ゼロからではなく、セーブポイントが用意されているので、一定のところまで物語を進められると次回はそこからはじめることが出来ます。
シカバネは人間がやっているので、音を立てたときに見つかるのがさじ加減だったりして、微妙に安定はしていなかったりするのですが、ゲームの中に入り込んで、自分自身で脱出の糸口を探していくという設定が、すごい面白かった!
今後もストーリーが続いていくそうなので、また遊びに行きます!
お化け屋敷レーダーチャート
ストーリー:★★★☆☆
演出:★★★★☆
エンタメ:★★★★★
芸術性:★★★★☆
再訪可能性:★★★★★
お化け屋敷プロフィール
名前:シカバネ~恐怖のかくれんぼ~
住所:東京都杉並区阿佐谷南2-40-1 阿佐ヶ谷アニメストリート内
営業時間:
平日15時〜21時
土日祝11時〜21時
定休日:月曜日
最寄り駅:阿佐ヶ谷駅
入場料:大人2800円、高校生2200円、小中学生1400円
公式HP:http://www.pe-k.net/blank-12
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