狭くて暗い密閉空間で、（おばけと）密集、密接しているお化け屋敷。今年はどうなるんでしょうね〜〜〜（業界の方々に聞くと、一応企画は動いてはいる、らしいんですが……）
そんななか、Withコロナ時代のお化け屋敷業界にもひとすじの希望の光ーー「イキサキ探し」という、本当に最っ高なオンラインコンテンツが生まれたのでご紹介します！
まずはストーリーから。
ある日、オンラインゲームで知り合った友達からメールが届いた「ねぇ、今家にいる？！ちょっと助けて欲しいんだけど…」
あなたは彼女と一緒に行き先を探してあげることにした…
基本的に使用するのは、Facebookと、Facebookのメッセンジャーと、オンライン通話（音声のみ）。そして、他SNSとインターネット検索機能。
今回なるほどな、と思ったのが、Zoomを利用しないというオンライン体験だったこと。
Zoom×OOがすごく盛り上がっていて、自分自身も演劇やパーソナルトレーニング、ボードゲームなどを見たり遊んだりしていたから、なんとなくカメラは繋ぐもの、という固定概念があったんだけど、これは「コーリングホラーコンテンツ」として、音声のみの電話だったことが逆に新しかった。カメラという前提だと、表現の幅が広がる一方で、狭められてしまうこともあるんだな、と。
肝心の内容はというと、登録後に「オンラインゲームで知り合った友達」＝今回の主人公にFb上で友だち申請を送り、当日までその子の投稿を見たり、（自分はしなかったけど）コメントをすることでやりとりをしながら過ごす。
それで、当日になったらFbのメッセンジャーでやりとりがはじまって、途中電話でもやりとりをしつつ、主人公にいろんな指示を出しながら物語を進めていくというもの。
いろんな分岐をしながらエンディングに進んでいくんだけど、聞いたことや話したことでストーリーが変わるのがちゃんと作られていておもしろい。
なにより、主人公とちゃんとやりとりをしている感がすごくて。名前を読んでくれて、返信をくれるから、没入感はかなりあると思う。一緒に体験した知人は「この子のこと、ちょっと好きになってきたもんw」と言っていたくらい。
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| （一応主人公のアイコンと名前は消した） |
ホラーとしてはそんなに怖くないけど（逆にホラー苦手な人も楽しめる！）その没入感でかなりの満足感のあるコンテンツでした！
ちなみに全体的に高い「お化け屋敷レーダーチャート」ですが、再訪可能性が低いのは、最後に丁寧に答え合わせをしてくれるから。全部知ってしまったので再訪可能性はないというだけ！むしろスッキリできる！
全国で緊急事態宣言が解除されたものの、やっぱりすぐに日常！ってわけにはいかないし、エンタメ不足のいま、めちゃくちゃオススメできるホラーコンテンツなので、お化け屋敷代わりにぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
お化け屋敷レーダーチャート
ストーリー：★★★★☆
演出：★★★★★
エンタメ：★★★★★
芸術性：★★★★☆
再訪可能性：★☆☆☆☆
お化け屋敷プロフィール
名前：イキサキ探し
開催期間：2020年5月8日〜
営業時間：18:00〜公演、21:00〜公演（土日は15:00〜公演も）
定休日：木曜日
入場料：2,000円（グループ予約は10,000円）